――日本代表はロシア大会に向かっています。どのチームにとっても初戦は意味合いが大きいと思いますが、特に日本代表の場合、初戦の結果に大きく左右されるように感じます。

 初戦がダメだったら、ダメだと思う。その理由は、まだ地力がないということがひとつ。
だから勢いで勝つしかない。
もうひとつは、負けたところから反発して勝っていくウイニングマインド、勝つことに対する執着心がまだ弱すぎること。

 これは、(ヨハン・)クライフの影響もあると思っていて。「醜く勝つぐらいなら、美しく負けた方がいい」というクライフの哲学が日本人は大好きなんだ。

でも、僕はクライフと対談したこともあるし、試合でマークしたこともあるんだけれど、クライフは負けるのが大嫌いで、あれは、負けて悔しくて言った言葉だと思う。

――そうなんですね。それを日本人は美学として受けとめて、影響を受けた。

 他の国の人たちは「勝たなくてはダメ」と思っているし、クライフ自身も多分そう思っているのに、日本人は美学として捉えて「負けてもいい」となった。

この前、面白いことを言う人がいて、すごく偉い方なんだけれど、「サッカーの人はよく、『そこまでは素晴らしい、あとは決定力だけ』って言いますよね。でもそれって、『この医者は腕が良い、でも患者は死ぬ』ということと同じじゃないですか」って。

その通りだよね。点を入れないと勝てない。それなのに、日本人は過程にこだわって、勝つことに対する価値観が薄すぎる。

https://russia2018.yahoo.co.jp/column/detail/201806050006-spnavi/

昨日早速
田嶋と西野が
「日本らしいサッカーが出来てた。方向性は見えた。あとは決定力だけ」

って試合後のインタビューで言ってて草。