「前回大会で日本はパスを繋ぐサッカーで臨んだが、まったく歯が立たなかった。あれから世界のサッカーは “高速カウンター”が主流となり、ハリル前監督もそれを要求した。

 ところが、ガーナ戦では以前に戻った印象。ボールを持たされて、最後のところで奪われ、そしてカウンターで失点。結局この4年、何も変わらなかった。日本は停滞していると言わざるをえない」

 そう嘆くのは、日本代表として76試合に出場し、歴代最多の75得点を挙げた釜本邦茂氏(74)である。

 5月30日におこなわれたロシアW杯壮行試合、対ガーナ戦は0-2の惨敗。試合終了と同時に、6万4520人の大観衆が一斉にブーイングしたのも当然だった。

 では、ほかの代表OBたちは、西野朗新監督(63)が率いた初戦をどう受け止めたのか。釜本氏に近い意見だったのが、エースキラーとして活躍したボランチの本田泰人氏(48)。

「準備期間が短かったことを差し引いても硬かった。ただ、メンバー発表前日に試合をやるのは初。選手は選ばれたいけど怪我はしたくないと、戸惑ってましたね」

 5月31日に発表された23人は、大方の予想どおりサプライズはなし。注目された “ビッグ3” の本田圭佑、岡崎慎司、香川真司も選出された。

 釜本氏は、「期待より不安材料のほうが大きい。過去のW杯で、上位に進出するチームからは、シンデレラボーイが現われる。その意味でも久保裕也や中島翔哉ら、勢いに乗っている若手選手を入れてほしかった」と語る。

 6月8日、世界ランク6位のスイス相手に“サプライズ勝利” となるか?

6/8(金) 11:00配信
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