国際サッカー連盟(FIFA)が開催するワールドカップ(W杯)ロシア大会に出場する全32チームは、名声と名誉、18カラットの純金製のトロフィーを獲得するためだけに戦うわけではない。

どのチームも、トーナメント戦を勝ち進むたびに金額が増す賞金をできるだけ多く手に入れるため、1勝でも多く上げたいと思うことだろう。世界最大規模のスポーツイベントであるW杯では、参加する各国のチームに支払われる分配金が回を重ねるごとに増加。ロシア大会でも過去最高額を再び更新し、総額7億9100万ドル(約869億円)に上っている。

ロシア大会の優勝チームには、前回2014年のブラジル大会より300万ドル多い3800万ドルが贈られ、準優勝チームは2900万ドル、3位は2400万ドルを受け取る。総額7億9100万ドルの分配金のうち4億ドルが、成績に応じた賞金として各チームに支払われることになっている。

賞金以外には分配金として、各チームに大会の準備費用が支払われるほか、選手がけがをした場合には所属クラブが被る損失が補填(ほてん)される。

以下、1982年のスペイン大会から今回のロシア大会までの賞金・分配金の総額を紹介する。

・ 1982年:スペイン/2000万ドル
・ 1986年:メキシコ/2600万ドル
・ 1990年:イタリア/5400万ドル
・ 1994年:米国/7100万ドル
・ 1998年:フランス/1億300万ドル
・ 2002年:日本・韓国/1億5660万ドル
・ 2006年:ドイツ/2億6600万ドル
・ 2010年:南アフリカ/4億2000万ドル
・ 2014年:ブラジル/5億7600万ドル
・ 2018年:ロシア/7億9100万ドル
出典:FIFA

https://forbesjapan.com/articles/detail/21346?n=1&;e=21457