プロゴルフトーナメントには、たいてい主催者やスポンサーの企業名や製品名がつい
ています。それは言うまでもなく、トーナメントを通じて企業や製品の宣伝やイメー
ジアップ効果を見込んでいるからです。しかし、実は主催者やスポンサーがトーナ
メント開催に際して最も重視していることの一つが、プロアマ大会なのです。

■「男子は感謝の気持ち足りない」

 本戦に先立って開催するプロアマ大会に大切なお客さんを招いて、1日接待する。
それによって日ごろの愛顧に感謝を表すと同時に、これからもよろしくというメッ
セージを伝えるのです。

 例えが悪いと怒られそうですが、ひと昔前の銀座の高級クラブでの接待を考えて
みてください。どんなに有名で雰囲気の良いお店でも、どんなに高いお酒を出され
ても、ホステスさんが無愛想でお客さんが気持ちよく過ごせなければ、その接待は
失敗に終わってしまいます。それだからこそ、ホステスさんはいろいろな話題を提
供し、ホスピタリティーにあふれるキャラクターが求められるわけです。

 プロアマ大会も同じです。ここでは、主催者やスポンサーにとって大切なお客さ
んを楽しませることが、プロゴルファーに求められているのです。