背番号10の覚悟は固まった。ロシアW杯日本代表メンバーのMF香川真司(29=ドルトムント)が1日、都内で取材に応じ、本大会に向けて揺るぎない自信を見せた。

 前日(31日)のメンバー発表は家族と過ごしていて選出はスタッフから知らされた。「あまり友達がいないんで(お祝いの)メールも少なかったけど」と自虐的に笑ったが「今は一番準備ができている。恐れるものはない。この4年どうやったら(W杯で)勝てるのか、もがきながら、考えながら、苦しみながら壁を乗り越えてきた。ここまでのプロセスには自信がある。それが正しかったことを証明したい」と強気の言葉を並べた。

 5月30日のガーナ戦は0―2で敗れ、香川自身も後半からの出場で不発。ファンや関係者の不安を増幅させる結果となった。ここまで危機感に包まれて本大会を迎えるのは、2010年南アフリカW杯前と似ている。当時サポートメンバーとして代表に同行した香川は「その時とは比較したくない。危機的だった中でも結果(ベスト16入り)は出たけど、同じようにいくほど甘くない」と険しい道のりを覚悟するが、8年前にDF中沢佑二やDF田中マルクス闘莉王とMF本田圭佑が激論を交わし、チームが結束したのを目の当たりにした。「置かれている状況は違うが、目標は同じ」と今回も選手ミーティングが重要なカギを握ると見ている。

 様々な苦境を乗り越えて再びつかんだW杯メンバーの座。鋭い眼光を見せる香川に迷いはない。
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