市民調査「Jリーグより音楽を」
05月31日 13時41分

スポーツを通じたにぎわいづくりの拠点として、北九州市がおよそ100億円をかけて建設した「ミクニワールドスタジアム」について、北九州市立大学が市民の意識調査を行ったところ、サッカーJリーグの試合よりも、音楽イベントの開催を望む声が多いことがわかりました。

この調査は、ミクニワールドスタジアムのオープンから1年がたったことし3月、都市政策を研究している北九州市立大学の南博教授が、18歳以上の市民を対象にインターネットを通じて行い、1062人の男女が回答しました。

回答者が特に高く評価したのは、JR小倉駅に近いという「立地」と「施設・設備の快適さ」で、それぞれの項目で「満足」と答えた人の割合が70パーセントを超えています。

しかし、その一方で、スタジアムの「使われ方」、つまりスタジアムで開催されたイベントについて、「満足」と回答した人は43パーセントにとどまりました。

ミクニワールドスタジアムは、サッカーJ3のギラヴァンツ北九州が本拠地としていますが、今後、開催を希望するイベントについて複数回答で尋ねたところ、「アーティストによるライブやコンサート」が45パーセント余りと最も多く、「サッカーJリーグの試合」は18パーセント余りでした。

調査を行った南教授は、「スタジアムの発展のためには、多様なイベントの開催やギラヴァンツの成績アップなどが必要だ」と指摘してしています。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/kitakyushu/20180531/5020000561.html