井上が会見で言ったことに矛盾は感じないんだよなぁ。

井上は井上なりに正直に真実を話したと思ってる。

井上はあの試合で宮川の闘争心を引き出して成長させたかったと会見で語ったが、

結局、身も蓋もないこと言うと井上が宮川に「アホ」になってこいって要求したんだと思う。

宮川は、才能とフィジカルに恵まれているが、ボディコンタクト前提のアメフト選手としては気が優しすぎて、試合で遠慮がちのプレーが多かった。

そこを一皮むけさせるために井上は宮川に「アホ」になってほしかっただけ。

試合前に「相手QBと知り合いか?」訪ねたのは、知り合いだったらそこに遠慮が発生して強く当たれないことを危惧したから。

最初から、この試合は宮川一人の闘争心の確認をするための試合であって、対戦相手はどこでもよかったし、勝敗もどうでもよかった。

だから、内田と井上の視線はただ宮川一点に注がれていたと思う。(内田が1プレー目を見てなかったという発言は疑問があるが、あの瞬間の目線が分かる映像が出ないと真相は不明)

内田と井上にとって想定外だったのが、宮川があそこまであからさまなレイトタックルに行ったこと。

「アホになって(怪我をさせてもいいから)QBを潰せ」と言う指示を受けた宮川は想像以上に「アホ」になってしまった。(アホになるまで精神的に追い詰めた指導のせいではあるが)

しかし、宮川が「アホ」になってくれることが最大の目的だったコーチらは、驚きながらも試合を続行させ、

3度目の乱闘で退場になってベンチに帰って来た宮川を「よくやった」とねぎらった。

この発言と行動に何ら矛盾点を感じない。

選手に「アホになること」を期待したコーチと、「アホにならなければもうアメフトを続けられない」とまで思い込んだ選手による蛮行。

ある意味、アホで純粋な人間同士が起こした事件であって、大衆から見れば理解外の出来事であると言える。

これが、この事件の真相だと認識している。