日本大学アメリカンフットボール部の悪質タックル事件で同部は27日、父母会への説明会を開き、加藤直人部長、森琢ヘッドコーチらが謝罪した。
だが、日大側は事件の経緯について、内田正人前監督、井上奨前コーチと宮川泰介選手(20)の理解に乖離があったという従来の説明を繰り返し、参加者らの反発を買ったという。

タックルした宮川選手を守るために部員たちが作成中の声明文は近く発表される予定だが、その「内部告発」は今回のタックル問題にとどまらないようだ。

AERAdotが5月18日に報じた日大アメフト部のAコーチが部員らに昨年、暴力をふるい、20人前後の部員が一斉に退部した経緯なども声明で詳しく明かされるのではないかとされる。

日大現役選手がこう証言する。

「Aコーチが昨年、部員に暴行した時も、内田前監督は暴行したコーチをかばい、その部員を切り捨てました。『スポーツ推薦で入ったんだろう。部を辞めるなら退学しろ』と迫ったそうです。
内田前監督は高校時代は日大系列の高校でブラスバンド部に所属し、アメフトは大学からはじめたので正直、選手としての実績はあまりない。専門的なことはコーチ任せでした」

当の内田前監督はまだ日大の常務理事は続けているが、都内の病院に入院し、現在は職務停止中だ。だが、内田前監督は理事を辞める気はないという。

「内田前監督は田中英壽理事長の側近で、人事権を握る実質ナンバー2です。このポストだけは死守しようとしている。
内田前監督に逆らうと就職などに影響が出るので、コーチや部員も皆、パワハラなどがあっても口をつぐんでいました。だが、今回はきちんと訴えたい」(前出の部員)

騒動以降、トップの田中理事長は雲隠れしたまま、今回の件で謝罪していない。部員らの声明でさらにガバナンスが問われることは必至だ。

(AERAdot編集部)

5/28(月) 18:26配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180528-00000044-sasahi-spo

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