スポンサーがらみで協会からの圧力は陰謀論ではなく普通にある。
↓バスケの場合、日本代表監督の通訳だった人が暴露している。

https://twitter.com/nagatsuka_hrv/status/985301394398720000
ハリルホジッチ解任については、2003〜06年にバスケ日本代表監督を務めた
ジェリコ・パブリチェヴィッチのことを思い出します。私は就任当初から3ヶ月間、
監督通訳を務めました。古い体制が残る協会内の幹部とも随分とやり合いましたし、
彼の軍隊的なやり方に合わないベテランとも多く物別れしました。
世界基準で戦うならば「日本も背の高い選手を並べてマッチアップすべきだ」
というのが監督の考えでしたので、平面での戦いを重視してきた日本バスケ界と
はそりゃあ揉めたものです。練習もフィジカルをガンガンと鍛え、技術も基礎から叩
き込むので選手は悲鳴を挙げ、多くのベテランは去っていきました。
スター選手の田臥の扱いを巡っては(米国挑戦中で合宿に参加しない彼を監督は戦力に考慮せず)、
就任会見を前に協会広報から「田臥は戦力に入れてないと監督が言っても、異なる訳をしてくれ」
と通訳の私に圧力が掛かりました。事前に監督に伝えたので会見は上手くやってくれましたが、
本人はカンカンで。
若手を3年間鍛え上げてきたのにもかかわらず、人気選手やベテラン選手を呼んだ「日本のバスケ」
をやり、世界バスケ日本大会の興行も成功させたい協会とパブリチェヴィッチ監督の土壇場でも対立。
反監督の筆頭だった杉浦強化部長が監督に断りもなく勝手に代表メンバーを選ぶといった暴挙にも出ました。
結局は監督とやりたくない辞退者が続々出たのですが、チームは本大会で決勝ラウンドまであと一歩。
過去に代表経験が少なくともパブリチェヴィッチに食らいついた「ジェリコ世代」は、その後も息の長い
バスケ選手となっていきました。代表は再び「自分たちのバスケ」に戻ってしまうわけですが(苦笑)
「勝つ」ために妥協なんて要らないし、言うことは言う。要らない選手は要らない。パブリチェヴィッチ
も世界バスケが終わって協会批判もしましたが、その後も日本バスケ界に根を下ろしています。
心半ばで本大会直前に協会から解任されたハリルホジッチよりも幸運だったのではと。