●コロンビア記者が展望する日本戦。勝つのは…

 コロンビアは南米予選や最近の親善試合でも攻撃的なスタイルでゴールを量産した。とくに南米予選の後半からはファルカオがハメスの前に立っているのが大きい。彼は全十字靱帯のケガで2年ほどプレーできず、前回のブラジルW杯もメンバーに入れなかった。怪我がなければブラジルW杯でストライカーとしてコロンビアを牽引していた選手だ。

 そんなファルカオがロシアW杯予選の後半に復帰し、我々の前に姿を現してくれた。年齢的にもおそらく最初で最後のワールドカップになる彼のゴールへの執念はすさまじく、ゴールネットを揺らすまで何度もボールを蹴り続けるだろう。

 そのファルカオの後ろには更にファン・クアドラードまでいる。フィオレンティーナとチェルシーを経て今はユベントスにいる彼のプレースタイルは巧みで速い。相手をかく乱させるのに十分な選手だ。この3人の攻撃力を日本は警戒しなければならない。

 そして、その3人を生かしているのが、ボランチのカルロス・サンチェスだ。特にハメスとの関係性は攻撃におけるホットラインだ。また、「la roca(岩)」という異名があり、人に対する強さも併せ持つ。

 後方には、クリスティアン・サパタ、ダヴィンソン・サンチェス、ジェリ・ミナがいる。このミラン、トッテナム、バルセロナに所属する3人と、アーセナルに所属するGKダビッド・オスピナがコロンビア守備陣を固めている。

 現段階で展望するなら、コロンビアは日本に勝利するだろう。ただし、僅差になるはずだ。3月にフランスには勝利したが、南米予選では得点力不足に陥った時期もあった。大差とはならず、2-1もしくは1-0だろう。

 4年前は4-1というスコアだった。そこからは大きく異なるだろう。だが、コロンビアが勝つという結果だけは同じになるはずだ。

(取材・文:アドルフォ・ザブレ・ドゥラン【コロンビア】)