日本高校野球連盟は16日、大阪市内で開かれた評議員会で定款(ていかん)変更などを承認し、今夏の全国高校野球選手権からの外野席有料化による収入を財源に、中学生以下の野球人口拡大などを目指したプロジェクトに本格的に取り組むと発表した。

 全国選手権が100回目を迎えることから「高校野球200年構想」と命名。幼児段階からの普及や小中学生が野球を続ける環境整備、指導者育成などに関連した24事業を決め、今年度は各都道府県に中学校以下の野球団体と高校野球の連携を図る組織を設立するなど9事業に取り組む。

 同連盟によると、中学の軟式野球部員は2001年度の約32万人から17年度は約17万人に減少。八田英二会長は「“野球離れ”には、少子化と同時に野球ができにくい環境がある。これをなんとか打破したい」と話した。(大宮健司)

https://www.sankei.com/west/news/180516/wst1805160079-n1.html