JリーグYBCルヴァンカップ グループステージ  第6節
2018年5月16日19:03KO 吹田S
ガンバ大阪 1-4 名古屋グランパス(前半1-3 後半0-1)
得点者
G大阪
20' 長沢 駿
名古屋
15' 畑尾 大翔
24' 内田 健太
41' 児玉 駿斗
48' 内田 健太
http://www.jleague.jp/sp/match/leaguecup/2018/051606/live/

主力投入でまさかの大敗も、G大阪のPO進出が確定

JリーグYBCルヴァンカップのCグループは、グループステージの最終節まで3チームに可能性が残る混戦が続いていた。
しかし、2位のG大阪は引き分け以上でプレーオフステージ進出が決まるという優位な立ち位置で、すでに敗退が決まっている名古屋をパナソニック スタジアム 吹田に迎え撃った。

「ルヴァンカップはわれわれにとっての目標だし、優勝が可能な目標でもある。現状のベストメンバーで名古屋に勝ちにいく」
と試合前日に公言したレヴィークルピ監督の言葉にウソはなかった。

ルヴァンカップでは直近の2試合を完全ターンオーバーで戦い、低迷が続いている明治安田J1を優先する戦いを選択してきたレヴィー クルピ監督だったが、
中2日で浦和との対戦が待つにもかかわらず、ファン ウィジョや倉田 秋、マテウスら主力を投入。
遠藤 保仁や東口 順昭はベンチメンバーからも外れたが、力のこもった顔触れをピッチに送り出した。

一方、すでに最下位で敗退している名古屋は、今大会で基本的に若手を積極的に用いてきたが、リーグ戦の前節・長崎戦からは先発9人を温存。
今大会初出場となる19歳の児玉 駿斗らを含めて十代の選手が先発に4人名を連ねるなど、風間 八宏監督はフレッシュな選手でG大阪に挑んだ。

J1の開幕戦では2−3で競り負けたG大阪だが、アウェイで行われたルヴァンカップの顔合わせでは4−1で圧勝。
この日の対戦は今季三度目の対戦となった。

「名古屋はすでに敗退が決まっている状態だが、受け身になるとしんどい試合になる可能性もある」
と話した長沢 駿の懸念が、的中した試合の序盤だった。

開始早々の3分、深堀 隼平のファーストシュートで勢いづいた名古屋は、前線からのアグレッシブなプレスを繰り出し、試合の主導権をつかみ取る。
15分にはCKから畑尾 大翔がヘディングシュートを叩き込み先制点。
しかし、G大阪も20分、藤本 淳吾のクロスを長沢が蹴り込んで試合を振り出しに戻す。

しかし、その後も名古屋の勢いは止まらない。
24分にはバックパスを手で止めた林 瑞輝の反則で得た間接FKを内田 健太が豪快に蹴り込んで再び、名古屋が先行すると、
41分にもディフェンスラインの裏に送り込まれたボールを児玉が合わせて、名古屋が前半だけで3ゴールの猛攻を見せた。

まさかの展開にG大阪のゴール裏からはハーフタイムにブーイングが飛んだが、レヴィー クルピ監督は後半から前節の逆転勝利の立役者になった食野 亮太郎と中村 敬斗を投入。
攻撃へのテコ入れを図ったが、48分FKから内田にこの日2点目を許し、3点のビハインドを追いかける絶体絶命の状況に。
食野の個人技からチャンスを作り出したり、中村が際どいシュートを放ったりしたものの、崩し切るには至らなかった。
G大阪がホームで屈辱的な1−4の完敗を喫した。

ただ、広島が浦和に敗れたことでCグループの2位を確保し、プレーオフステージに進出したG大阪。
中2日で迎える浦和戦に向けても不安が残る後味の悪い敗戦となったのは間違いない。

[ 文:下薗 昌記 ]