4年前にNスペでネイマールを扱っていた番組を見ていて今さらながら
実感したものだけど、サッカーって、

・ボールを移動させる動作
・自分の身体を移動させる動作

を同時に行わなきゃいけないんだな。
ネイマールの技は、相手の予想を裏切って相手が考えていない方向に
ボールを出すと同時に、相手の予想を裏切る方向に自分を動かす動作を
一挙動でやってのけている。

一方野球って、投手、打者、野手どれも、ボールを移動させる動作と
自分の身体を動かす動作を同時にすることは実に少ない。
野手にしても手にしたボールを投げてしまったら、その局面では御役御免、
すぐ次の動作をしなきゃいけないっていう事態は本当に少ない。

しかもバッティングにしろ守備にしろ、相手が自分の動作を妨害して
思うように動けないようにするということが極めて少ない。
当然、動くのに「相手の予想→妨害を裏切る」という動作をする必要は
ほとんどない。

打者が右に打つと見せて左に打つとか、野手が一塁に投げると見せて
三塁に投げるなんてめったにないし、あってもコンマ何秒のフェイントを
何回も続けて相手のマークを外さなければ次の動作に入れないという
シビアなものじゃないだろう。
(バスターなんてずーっとバントの構えをしているだけで、別に打つ時に
バットスイングのスピードを普段より早くするわけじゃない)

試合で選手が動いている時間はサッカーより短く、休んでいる時間は
比べ物にならないほど長い。
やっぱり使う脳の量が違うとしか思えないよな。