日本大学法学部後期試験追追試再試
監督甲は試合前、コーチや選手が集まるミーティングで「最初のプレーで相手のQBにけがをさせる。何か言われたら『監督の指示』と言っていい」との趣旨で選手の名前を挙げ、指示をした。
またコーチ乙は選手丙に今後の試合出場の条件として「何をしてもいいから相手のQBを1プレイ目で壊してこい、やらないというのはないからな」と説諭し、これを受けた丙は
試合中にパーソナルファウルを犯し相手チーム丁に全治3週間の怪我を負わせたが、甲乙丙の管理者である戌はこのファウルによる丁の怪我はあくまで偶発的なものであったと主張し、また監督甲は雲隠れし、丙は後に甲乙の指示に従っただけだと主張した。

補充性の原則に留意して選手丙の緊急避難を援用した違法性阻却事由の主張は認め得るか述べよ