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2018年5月15日11時35分 スポーツ報知

 フランス在住のフリーアナウンサー・中村江里子(49)が15日、自身のブログを更新し、フランスで救急車を呼ぼうと緊急通報した女性がオペレーターに相手にされず、数時間後に死亡した問題に言及。
自身も財布から現金を盗まれた際、警察からひどい対応を受けていたことを明かした。

 救急車を呼んだ女性は激しい腹痛に襲われて電話をかけたが、オペレーターに「誰でもいつかは死にますから」などとあざけられ、救急車を派遣してもらえなかった。
その後に倒れているのが発見され、救急搬送されたものの死亡。フランス国内では批判の声が上がっている。

 中村は「思うことは色々あります。」のタイトルで記事をアップ。亡くなった女性の問題に触れた上で「私は…全く今回のケースとは違いしますし、命にかかわるようなことではありませんでしたが」と前置きし、
「目の前に私のお財布から現金を盗んだ女性がいて、彼女の目の前で警察に電話をしたのですが…『マダム、私たちは忙しいのですよ。その犯人が目の前にいるのならご自分でここまで連れてきてください』と笑って対応をされたことがありました」と告白した。

 「まだ赤ちゃんだった息子と一緒にいて、さらにその人に紐をつけて遠くの警察署まで連れていくことは不可能で(フランスには交番はありませんから)彼女が逃げ出すのを見つめているしかなかった」と中村。
「実は彼女に対してはものすごい量の被害届がでていて…あとで担当の警察官から『電話をしたときに適切な対応ができていれば』と謝罪を受けました」と明かした。

 「私はその時フランスに住み始めて、初めて警察に電話をしました。だから…盗みくらいじゃ誰も来てくれないのだという認識になってしまいました」という。
そして「あんな対応を受けたのは私のフランス語のアクセントが変だったから?しゃべり方がおかしかったから?と悩んだのは事実」とつづった。

 「言葉の問題でいえば…もうパリに住んで17・8年になりますが、いまだに状況を的確に説明をするのは、特に電話では大変です。それが体調が悪かったり、パニックになっているときであったら…なおさらです」とし、「こういうことが…二度と起こりませんように」と願いを込めた。

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