チャンピオンズ・リーグの放映は、良い意味で予想できない
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 元日本代表の岩政大樹氏がDAZN幹部を直撃する対談企画。第3回は、来季から放映されるチャンピオンズ・リーグや今夏のワールドカップが及ぼす影響について話を訊いた。

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岩政大樹 これからのJリーグの10年で発展させるには、どんな部分が壁になると思いますか?
 
ディーン・サドラー 壁ですか……どちらかというと、良い要因しかないと思っています。今後、5Gが入ってくれば通信速度の向上が進みますし、世の中のOTT事業が一般化されていくでしょう。強いて言えば、競争が激しくなるのが壁でしょうか。新規事業者がスポーツ業界に入り込むことも考えられます。もちろん、予測している部分もありますが、予測できない部分にどう俊敏に対応できるか。我々だけでなく、どんなビジネスでも重要な課題ですね。
 
岩政 スポーツにはやはり、それだけの価値があると思われているんですね。
 
サドラー スポーツをはじめとするエンターテイメントは、ある意味で人の生活には欠かせないものですからね。
 
岩政 来季からチャンピオンズ・リーグの放映が始まります。
 
サドラー 大いに期待しています。チャンピオンズ・リーグが加わると、既存の加入者の満足度も上がるでしょうし、まだDAZNに入っていないファンにもひとつのキッカケになるでしょう。
 
岩政 チャンピオンズ・リーグの放映が始まれば、大幅な視聴者増が見込めそうです。
 
サドラー 良い意味で予測できませんね。それに、視聴者増という面で言えば、スポーツの世界では突発的な出来事で注目度が一気に高まることもあるんです。最近で言えば、テニスの大坂なおみ選手の活躍。去年からテニス女子ツアー(WTA)のコンテンツを独占配信していますが、今年は視聴がいきなり跳ね上がりました。大坂選手が、大会で優勝したからです。
 
 これは日本の特長のひとつですね。日本人が活躍すると、どのスポーツでも一気に関心が高まります。以前、ハンドボールが話題になった時期がありましたよね。あるいは、2015年のラグビーワールドカップで日本が南アフリカに勝った時も、ものすごく視聴が跳ね上がった。そうした事象が、なかなか海外にはありません。
 
岩政 なるほど。
 
サドラー 日本人が活躍すると、そのスポーツのファンでなくとも、みんなが関心を持っていろんな情報を取ろうとするんです。もちろん海外でも、自分の国の選手が活躍するとみんなが誇りを持って応援しますが、日本の跳ね上がり方は特徴的ですね。

つづく

サッカーダイジェスト 5/11(金) 17:32配信
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