日本を変えるには10年でも足りないかもしれない

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サッカー解説者の岩政大樹氏が、DAZN幹部を直撃するインタビューシリーズの第2回は、日本のサッカー文化や解説者のスタンスについて話が及んだ。


岩政大樹 賞金や分配金の使い道については、DAZNからリクエストはあるのでしょうか?
 
ディーン・サドラー クラブに対する分配金の分け方には関与していません。Jリーグさんが決めたもので、各クラブとの会議もあったと思います。
 
岩政 ヨーロッパはサッカーが文化として日常に浸透している空気がありますよね。日本はまだ、あの感覚に到達していません。それをこの10年で変えていきたい、というところもあるかと思います。
 
サドラー 10年でも足りないかもしれませんね。
 
岩政 確かに。
 
サドラー ただ、日本のスポーツ全体が、以前より話題になっているのも事実です。そのなかでもサッカーは、今年にロシア・ワールドカップがあるし、2020年には東京オリンピックもあります。そこで日本代表が活躍すると、サッカー全体に対する関心が向上しますから、そこからさらに、クラブベースでファンの数をどう増やせるかという各論まで入っていきたいですね。
 
岩政 昨年のローンチ当初は、映像が止まってしまうトラブルなどもあり、大変だったと思います。
サドラー そうですね。最初に予想外の問題があったので、それをいち早く改善しました。DAZNは日本だけでなく、海外でも展開していますし、これから新市場に対してローンチしていきます。ですから、例えばドイツのユーザーが要求している機能があれば、日本に導入するものもあります。つまり、DAZNが海外に拡大するにつれて、さらなるバージョンアップが繰り返されていくわけです。
 
岩政 改善のための人材確保も含めて、会社としていろんなことが行なわれたんですね。
 
サドラー 会社で一番人材が増えたのは、開発チーム、技術チームです。人数はかなり増やしました。
 
岩政 先日、DAZNの解説者ミーティングに参加させていただいたんですが、今年は試合の見せ方も改善していきたいという話がありました。また、スターティングメンバーの紹介もかっこよくなっていますよね。サポーターの方たちからすれば、ああいった施策も新鮮で楽しめていると思います。
 
サドラー 製作面においても絶えず改善です。カメラ台数を増やしたり、イノベーションというところでも、少しずついろんなことを試してみたいと思っています。VR(バーチャルリアリティ)もそうですし、いろんなアイデアはありますが、どこまでできるかを試行錯誤しているところです。

つづく

サッカーダイジェスト 5/10(木) 17:46配信
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