新たな時代を運んできた黒船の正体は?

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「黒船襲来」。
 
   昨年、突如としてJリーグに参入し、あっという間に「サッカーを観る」環境を変えてしまったDAZN(ダゾーン)は周囲からそう揶揄されていました。今年はそれを逆に利用してコマーシャルを作ってしまうのだから、いやはや革新的。2年目となる今年、そして未来のJリーグにどのような風を吹かせていくのか。サッカーファンなら興味は尽きないでしょう。
 
   10年で2100億円というJリーグにおいては破格と言える金額を引っさげてのJリーグ進出。その意図はどこにあったのか。DAZNとともに進むJリーグの行く末は?
 
 今回、DAZNのJリーグコンテンツを統括するアカウントディレクターを務めるディーン・サドラーさんにお話を伺うことができました。
 
 多くの方が、DAZNといえば「突然Jリーグに入ってきて、やたらお金を出しているらしい」という知識くらいしかないのではないかと思います。私自身がそうでしたから。
 
 よって、純粋に「DAZNとはなんぞや!?」というところから、どのようにしてここまで急速にサッカー事業に進出することができたのか、というお話まで聞かせていただきました。
 
 Jリーグにおいては、クラブやスポンサーだけでなく、サポーターも当事者です。ひとまず10年という括りの中にはなりますが、これから共に日本サッカーの未来を歩むものとして、ここらでDAZNのことをより知っておきましょう。
 
「何やら新しい時代に突入した」。そう感じる今のJリーグです。その風を運んできた黒船の正体に迫りました。
 
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岩政大樹 お忙しいところ、ありがとうございます。早速ですが、DAZNの成り立ちから聞かせていただけますか。
 
ディーン・サドラー 元々はPerformという会社から始まりました。約10年前にイギリスで生まれた会社で、プレミアリーグの公式サイトの運営からスタートし、そこからメディア事業に進出して少しずつ大きくなってきました。その後に分析データなどを供給するビジネスを始め、2011年にGoal.comを買収し、メディア事業も始まります。イギリス国内から海外に向けて拡大させ、その延長線で3、4年前に次のステップについて幹部が話して映像への進出を決めたんです。
 
 音楽業界では完全にCDセールスから移行し、オンラインや一定価格で手軽に音楽を視聴できる環境を作っていました。いずれスポーツもそういう方向に行くんではないかということで、我々が先駆者として始めたわけです。DAZNは2016年の夏に、日本、ドイツ、スイス、オーストリアでローンチしました。去年の夏にカナダでもローンチしています。今はさらに海外への拡大計画に入っています。

つづく

サッカーダイジェスト 5/9(水) 17:04配信
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