『キャリー』(スパセックが主演した古い方、リメイク版は未見)のプロムシーン
ホラー枠に入れられる作品だが、単なる怖がらせホラーとは一線を画す
容姿はじめすべてに自信がなく、母親におびえ、学校ではいつもいじめられている少女が、
いじめ同級生の恨みを買い、まんまと策略にはまって、プロムにむりやり引っ張り出される
貧しい彼女は最初は断るが、しつこく誘われ、生地を買って懸命にドレスを縫う
当日、そのドレスを着て、クラスの王子様的存在の少年とカップルになり(これもいじめっこの策略)、踊る

スパセックの演技力の賜物だが、本当にうれしそうに頬を紅潮させ、晴れ晴れした表情で踊る彼女が切ない
このシーンでは泣けた
そしていじめっこの策略でベストカップルにまで選ばれ、嬉し涙を流しながら、夢かと壇上に立った瞬間、すべてが暗転
以降はラストまで、典型的オカルトホラーのストーリーが疾走するが、前半部の描写がしっかりと作品全体を支えている