政府は29日付で2018年春の叙勲受章者を発表。映画監督の北野武(71)、将棋棋士の加藤一二三氏(78)、プロ野球ロッテの元監督、ボビー・バレンタイン氏(67)らが旭日小綬章を受章した。

 たけしは書面で「身に余る光栄」とコメント。お笑い界の大御所は映画監督として世界的な評価が高く、2010年に仏芸術文化勲章の最高章、コマンドール章を受章している。今月に前所属事務所から独立。たけし軍団による内紛騒動が一段落した中での朗報に「この綬章を糧に、より芸に磨きをかけ、ノーベル賞を目指します」と新たな野望も明かした。

 “ひふみん”の愛称でタレント活動も行う加藤氏は「大変光栄で心より感謝しています」と喜んだ。“神武以来の天才”と呼ばれ、1954年8月、当時最年少の14歳7カ月でプロ棋士四段になり、昨年6月に63年の現役生活を終えた。引退しても将棋の研究に余念がない。一方で、タレント活動も増え「123歳まで元気でいたい。不可能ではない数字ですよね」と名前にかけて誓った。

 バレンタイン氏は2005年にロッテを日本一に導いた。現在は米コネティカット州の大学で体育担当の幹部を務めながら、東日本大震災の被災地支援を続けている。「光栄の極み。私の心は日本とつながっています」と喜びを語った。

 ほかに、作詞家の阿木耀子氏(72)、俳優の西田敏行(70)、歌手でユニセフアジア親善大使のアグネス・チャン(62)らが旭日小綬章を受章した。
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