黄桜
「お久しぶりです」
「久し振り。半年振りかな」
「なかなか会うタイミングが無くて。TVでは見ているんだけれども」
「色々有ったからね」
「その節は、申し訳有りませんでした(恐る恐るお酌する)」
「君も辛かったやろなあ、勿論、僕もメンバーも辛かったけれども(徳利を受け取り、こちらもお酌)」
「(深々と頭を下げる)あの時のこと憶えていますか? 事件直後、島で一度一緒に成って」
「僕と松岡がスズメバチの巣を駆除しているとき、君が確か、島の漂流物の匂いを嗅いでて、、
 君のことだから嗅ぎ終わったら挨拶に来るだろうな、と思って見ていたら、
 挨拶に来そうに成ったから、こうして(手で来なくて良い、とのポーズ)」
「そうでした(目を伏せる)」
「若かったんやろな。あと、やはり問題を受け入れるには時間が必要だった」
「若かったんですかね」
「お互い若かった」
「(立ち上がり)一度、キチンと謝罪をしないいけない、と思っていました。
 あの時は本当に申し訳有りませんでした。もし仮に僕の席が有るなら、、、戻りたいです」
「(黄桜を飲み干し)君の席のことなら、もう足立が座っとるから」