中日が、外国人野手3人による超強力クリーンアップを組む可能性が出てきた。
球団は27日、米国の市民権取得のため一時帰国していたダヤン・ビシエド内野手(29)が再来日したと発表。
出場選手登録を抹消しているビシエドの再登録が可能な29日以降、アルモンテとモヤを含めた
3人の外国人野手が打線の中軸に並ぶことが現実味を帯びてきた。
森繁和監督(63)はモヤを外野で起用することを示唆。28日にナゴヤ球場での2軍練習に参加する
ビシエドの状態が注目される。

中日にとって、この上ない朗報だ。昨年は1カ月間も離脱した上、
結局は市民権を取得できなかったビシエドが、
今年は約1週間で市民権を取得し、早々と日本に舞い戻ってきた。
再登録が可能なのは29日。西山球団代表が「向こうでも体を動かしていると聞いています」
と話したように、コンディション面に不安はない。
時差ぼけ解消や、試合出場へ万全を期すための時間もある。

4番の凱旋(がいせん)で注目されるのは、外国人の起用法だ。
突如現れた竜の『進撃の巨人』、モヤは20日に1軍昇格すると、衝撃のデビューを果たした。
4番に座り、広島3連戦で13打数9安打の打率6割9分2厘、1本塁打と打ちまくり、3連勝に大きく貢献。
巨人戦では停滞したが、現在でも4割7分6厘の高打率だ。

問題は守備位置。モヤは、ビシエドの穴を埋める形で一塁での出場だった。
今後はビシエドとモヤの併用か、あるいはモヤを代打に回すのか、それとも…。
森監督は「もともと外野手なんだからな」とモヤを右翼で出場させることを示唆した。
守備力は圧倒的に平田が上。ただ、それを補ってあまりあるほどモヤが打つのなら、使わない手はない。

他球団にとって間違いなく脅威となるアルモンテ、ビシエド、モヤの超攻撃的クリーンアップ。
実現すれば、中日では2016年6月16日のロッテ戦(ナゴヤドーム)で
エルナンデス、ビシエド、ナニータの3人で結成して以来、2度目の外国人クリーンアップとなる。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201804/CK2018042802000111.html