プロボクシングで世界3階級制覇した井岡一翔氏(29)が所属していた井岡ジムの運営会社「一伸」(堺市堺区)と同社社長の井岡一法氏(50)が、大阪国税局の税務調査を受け、2015年までの約4年間で約2億円の所得隠しを指摘されていたことが分かった。

重加算税を含む追徴課税は1億数千万円とみられる。一伸側は取材に、「指摘を受けて納得した部分は修正して支払った」と話している。

 一法氏は一翔氏の父親で、トレーナー兼プロモーターとして興行を取り仕切っていた。

 関係者によると、現金で受け取った試合のチケット収入を過少申告していたという。4年間で約3億5000万円の申告漏れがあったとされ、うち約2億円が所得隠しと認定された。

 一般的にボクシング興行ではテレビ局が払う放映権料やチケット代、スポンサー料などが収入となる。巨額の放映権料は口座振り込みで記録に残るが、チケット代やスポンサー料は現金でやり取りされることもあり、実態が分かりにくい。

 また、ジム内で経営する整骨院の療養費などの一部についても、所得隠しを指摘されたという。

 一翔氏は堺市出身で、09年にプロデビュー。3階級制覇後の17年末に引退した。【山田毅】

4/26(木) 3:00配信 毎日新聞
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