小林よしのり

わしは安倍政権に徹底して批判的であるが、だからといって、
何でもかんでも政権批判に結び付ける愚を犯したくない。
「王様は裸だ」という批判は、権力にも、マスコミにも、大衆にも向けられる。
したがって野党議員が福田事務次官のセクハラ問題を、
政権打倒に結び付けるのは不純だと考える。
ハリウッドのMe too運動のマネして黒服で抗議する手法は、単純にダサいと言うしかない。

福田事務次官のセクハラ発言だけをヒステリックに責めて、
ジャーナリズムの世界で、セクハラが起こる特別な原因を追及するつもりはないらしい。
「特ダネ」欲しさに女を利用することを良しとしている報道機関の「システム」を
批判しなければ問題の解決にはならない。