マーベルコミックスの破天荒ヒーローを映画化した話題作の続編『デッドプール2』から、本国アメリカ版にはない特別映像も付いた、
おふざけ満載の予告編が公開された。

デップーことデッドプールは、金次第で敵にも味方にもなる傭兵(ようへい)で、『X-MEN』のウルヴァリンと同じ回復能力
(ヒーリングファクター)を持つヒーロー。前作『デッドプール』(2016)は、“第四の壁”(フィクションと現実との境界)を突破して
読者(観客)に語り掛けてくる破天荒キャラまで、原作コミックを忠実に再現してみせ、熱狂的な支持を集めた。

映画的なお約束や出演者のプライベートもいじりまくる、ルールのなさがシリーズの魅力。デッドプールの「人生にはスキップNGな
事がある。朝食だろ。心臓の薬。そして俺ちゃんの新予告編だ」という呼びかけでスタートする今回の映像も、初っ端から「ウルヴァリンを
殺したスタジオが送る」(20世紀フォックス)というテロップが躍り、おふざけ感全開だ。

本作でデップーが対峙(たいじ)するのは、未来からやってきたマシンの腕と巨大な銃を携えた強敵ケーブル。彼が命を狙う謎の力を
秘めた子供を守るため、デップーは、特殊能力を持つメンバーを集めた「最強鬼やばチーム」X フォースの結成を決意する。

ケーブル役のジョシュ・ブローリンは、同じくマーベル映画『アベンジャーズ』シリーズで最強の悪役サノスも演じており、荒ぶるケーブルに
対してデップーが「サノス、イキってる」とさっそくネタにする場面も。また、タイマン中に「ヒーローと言うよりお前はピエロだ、オモチャのな」と
ケーブルに言われてしまったデップーは、シリアスすぎるセリフに「(シリアス路線を貫く)DC ユニバース出身かよ」とアメコミ界のもう一つの
雄をしっかりとイジりたおす。

そんなケーブルに対抗するためデップーは、親友ウィーゼルとヒーロー求人を開始。近接格闘術の達人“べドラム”や、
二刀流剣士“シャッタースター”に続いて、面接に来たのは「幸運なの」と自信満々の“ドミノ”。そんな彼女に対して「運は能力じゃないぞ。
映画的にも地味じゃね!?」「映画ナメんな」と言い放つ2人が、何の能力もない求職中のフツーのおっさんピーターを即採用してしまう
ハチャメチャぶりも見どころだ。

デッドプール役は前作に引き続きライアン・レイノルズ。『ジョン・ウィック』の共同監督デヴィッド・リーチがメガホンを取った続編には、
ジョシュのほかにもドミノ役のザジ・ビーツなどが出演。また日本から、女優の忽那汐里も参加し、予告にも登場している。

https://www.cinematoday.jp/news/N0100321

動画
https://www.youtube.com/watch?v=gFiNL_CryDc