>>1 つづき

「事務所を仕切る藤島ジュリー副社長も、その母であるメリー副社長も、タレントの特性や志向性は変えようがないことはわかっていて、脱退はある程度容認していたと思います。
ただ、いまこのタイミングで発表になったのは明らかな誤算です。15周年の関ジャニはこの夏からの全国ツアーが来年8月まであり、5大ドーム公演などが控えている。
そのメインボーカルが抜けるとなれば、何十万人もの観客を動員するツアーに支障をきたすのは目に見えている。だからメンバー全員と事務所幹部とで渋谷の説得に努めたようですが、その交渉の最中に脱退と『フライデー』に抜かれてしまった。
鉄のガードを誇ったジャニーズですが、ある意味、情報管理やタレントの統制力が失われているのかもしれません」

 たしかに渋谷の離脱は関ジャニ∞にとっては大きな痛手だろう。しかしながら、メンバーの離脱やグループの解散はジャニーズ事務所の歴史の中でこれまで何度も繰り返されてきた。
フォーリーブス、光GENJI、SMAPは言うまでもなく、近年では山下智久(33)がNEWSを離脱して俳優として活躍中だし、元KAT―TUNの赤西仁(33)もジャニーズを退所して現在はライブ活動を行っている。

ある芸能プロデューサーはこう言う。

「ジャニーズといっても売り出したすべてのグループを完全に管理して、人気者に押し上げているわけじゃない。SMAPだって売れるまでにはかなりの時間を要しています。
ジャニーズとしての懸案は、SMAPに続く事務所の“看板”は嵐が担っていますが、もう人気も年齢もピークは過ぎていて次をつくり出さねばならない時期だということです」

 嵐に続く国民的アイドルグループを生み出すことが急務というタイミングでの渋谷の離脱。SMAP解散ほどの衝撃ではないとはいえ、蟻の一穴であることは間違いなく、このままでは関ジャニ∞の解散も時間の問題と言わざるを得ないだろう。

 ジャニーズ帝国がギシギシときしみはじめた。