トトロも、行方不明の女の子を村中総出で探す場面があって、
沼から女の子の片方の靴が見つかったシーンを見たとき、
何があったか、想像は付いた。
たぶん、本当の物語は、そこまでかな?と。

そこから先は、「その片方の靴の女の子は、おとぎの国で幸せになりましたとさ」という感じにも取れる。

戦争は、戦場だけで起きていたのではない。
軍事費を捻出するために、福祉は犠牲になった。
映画:「ああ、野麦峠」・・・日本が最新鋭の軍艦の技術を買う費用は、生糸の輸出などで賄われていた。
                格安の生糸を生産するためには、格安の労働力が必要だった。
映画:「火垂るの墓」「トトロ」・・・大人たちが金策に夢中になっている間に忘れられた子供たち。
                    和製ネバーランド(^^;)?

「火垂るの墓」の兄の下手な判断を笑うことはできない。
彼の家庭は金策に忙しかった。親は国家を信じて戦っていた。
だから、子供を満足に教育していなかった。
だから、親が居なくなったとき、子供には十分に正しい判断は無理だった。
これを「貧困の連鎖」と呼ぶ。
翻って、現代、お馬鹿JKタレントとかが氾濫している。
そもそも、日本全体が、世界で埋没しつつある。
日本の子供たちは、大半が「火垂るの墓」に登場する兄と妹だ。

そりゃ、現代日本の子供たちをかわいそうとは思う。
でも、これほどまでに、自分を冷遇する日本人を、
そこまで自分を犠牲にしてまで助けるのはねぇ・・・。
どうせ、死ぬときは死ぬのだし、わざわざ、敵に塩を送るのもねぇ・・・。