ジャニーズ事務所は15日、所属グループ関ジャニ∞の渋谷すばるが12月31日をもって事務所を退社すると発表した。

同日、入院中の安田章大を除く関ジャニメンバーは揃って記者会見に臨み、日曜日で情報番組が少ないなか、
各メディアがインターネットニュースなどで会見の様子を逐一報じ、ジャニーズに関心のない人たちの目には、奇異に映ったことだろう。

週刊誌記者が語る。

「一連のSMAPの解散騒動では、メリー喜多川副社長が週刊誌のインタビューでSMAPをこき下ろしたり、
SMAPマネージャー(当時)に対し怒鳴り散らしたり、テレビ番組でメンバー全員に謝罪させるなどして、
さらには事務所の功労者であるタレントに対するものとは思えない酷い扱いが次々と報じられ、
ジャニーズは社外のみならず所属タレントたちからも不信を抱かれる結果となりました。

その教訓から、事務所のイメージを守るためにも、メンバー全員の会見というかたちをとって“公明正大さ”をアピールしたいという意図が見えます」

 
しかし、関ジャニといえば、多くの人にとっては個々のメンバーの名前と顔が一致するほどのポジションを確立しているとはいいがたいが、
ジャニーズがわざわざ会見を開くという大げさな対処を取ったのには別の理由もあると、テレビ局関係者は語る。



「ジャニーズ内のエリートといえば、メリー副社長の娘の藤島ジュリー景子副社長が手掛ける、いわゆる“ジュリー派”の嵐、KAT-TUN、Sexy Zone、
そして関ジャニです。筆頭の嵐の活動に今のところ懸念すべき要素は見当たりませんが、櫻井翔はテレ朝の女子アナと、相葉雅紀は一般女性との交際が報じられ、
今月には二宮和也も元フリーアナウンサーとの決定的な熱愛写真をキャッチされました。

また、松本潤は長年交際していた井上真央との結婚が秒読みといわれるなかで、セクシー女優との二股交際が発覚し、リーダーの大野智は素行不良の噂が絶えない。

 
また、ジャニー喜多川社長のお気に入りだったKAT-TUNも、当初6人いたメンバーが今では半分の3人になり、ここで関ジャニまでおかしなことになると、
いよいよジュリー派のみらなず事務所全体に危機がおよぶと考えているのでしょう。

そうした事情もあり、今回は会見という体裁をとって丁寧に対処しているのです」

 そうしたジャニーズの今置かれた状況について、
スポーツ紙記者は語る。

「恋愛や結婚はタブーで、ファンのためにパフォーマンス力を磨くというアイドルのあり方を確立させたのはジャニーズです。たのきんトリオや
少年隊の時代、タレントは寮生活でしたし、ジャニー社長がアイドルとしての意識をしっかり教育してきた。また、元SMAPマネージャーはもともと事務所の電話番でしたが、
その才能と腕力で鳴かず飛ばずだったSMAPを国民的アイドルにまで押し上げた。

しかし、ジュリーさんはメリー副社長の娘というだけで、タレントとの間に信頼関係が築けていないように見えます。

 
そうした経営陣の脆さが、SMAP解散騒動を機に、タレントの事務所への不信感をより増大させている。

以上のような危機感もあり、一メンバーの退所に際して高級ホテルの一室を借りてまで大々的に会見を行うという、ジャニーズにとっては異常な対応に打って出たのでしょう。
今までのジャニーズであれば考えられないことですよ」

 会見で渋谷は「ジャニーズ事務所で目標にする先輩はいますか?」と問われ、「
目標とする方がいたら、僕は辞めていないと思います」と明確に否定。

「こんな言葉が平然と出てくること自体が、ジャニーズの今置かれた状況を物語っている」(前出・テレビ局関係者)との声もあるが、
この渋谷の言葉を、ジャニーズはどのように受け止めているのであろうか。
(文=編集部)




2018.04.15 ビジネスジャーナル
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