>>649

>伝説 : 大久保利通とは幼少時からの親友。大久保家が困窮した時期、
     利通少年は西郷家で食事を摂らせて貰っていた
>史実 : 同じ町内の顔見知り程度で、個人的な付き合いは一切無し
     親しくなったのは青年期以降に精忠組で一緒になってから
反論:大久保家の困窮→西郷家で飯、はお由羅騒動で、大久保親子が処分されていた時期。
    西郷の本当の竹馬の友は税所篤や吉井友実

>伝説 : 大久保利通による西郷暗殺指令
>史実 : 鹿児島士族が政府の密偵を凄惨な拷問にかけて自白を強要しており、信憑性無し
→これは概ねそのとおり。西郷暗殺指示の証拠はない。

>伝説 : 奄美人を大切にした西郷さん
>史実 : 子供を二人産ませた奄美の妻アイカナを捨てる
      旧知の奄美人たちを西南の役に強制従軍 → 死亡
→島妻を本土に呼び寄せられないのは、藩の規則で明治でも生きていた。
  西南役は西郷派(私学校党)に属していない人は参加していない。

>伝説 : 鹿児島私学校では西郷さん自ら若者たちに敬天愛人思想を講義
>史実 : 当時の生徒の証言「西郷さんが私学校で講義したことは一回もありませんでした」
→敬天愛人は西郷の座右の銘で、校訓でも校是でもない

>伝説 : 「西郷南洲翁遺訓」 西郷の教え41条
>史実 :  東北庄内人によるフェイク
→脚色はあるだろうが、直接西郷の薫陶を受けた者が編んだ一次資料といえる。
 孔子と論語、イエスと福音書みたいな関係。

>伝説 : 西南戦争は最初から勝てるとは思っていなかった
>史実 : 当時の新聞に載った西郷の発言「各地の政府軍は我に従うだろう。春には東京で花見をしているはず」
→勝算の無い戦争をする愚者はいない。負けたのは桐野篠原に丸投げしたせい。

伝説 : 民百姓にも慕われた西郷どん
史実 : 鹿児島で西郷さんが外出するときは、地上での土下座では恐れ多いと、
     百姓たちを道のわき溝に飛びこませ水から首だけ出して出迎えさせた
     西南戦争では、百姓たちは木の上から見物、
     西郷軍兵士が死ぬと身ぐるみを剥ぎ、売る
→史実の出典不明。初めてきく話だw