「海賊王になる」以降、美術スタッフのインチキ・リアリズムがむごい。
それ以上に今回は脚本がクズすぎる。

サイゴウの嫁(橋本愛)が、貧困を理由に殿様のお供を断れという話のとき、見るのをやめた。
「いざ鎌倉」とは真逆の武士、「山内一豊の妻」と真逆の武士の妻などありえん。
そんな理由で殿のお供を断れば、一家廃絶のうえ、末代まで藩全体から侮辱されまくりだろう。
というか、武士としての存在理由、社会的責任・役割などが、まるでデタラメ。

そもそも脚本として、薩摩隼人のキャラ設定が破たんしてる。
また、いくつかの重要な場面では、サイゴウらが怒声を上げるばかりで、気の利いた台詞が書けない。
この脚本家は、歴史などのダイナミズムや、大志を抱く人間の心を描くのは無理。