<明治安田生命J1:柏1−2札幌>◇第8節◇14日◇三協F柏

北海道コンサドーレ札幌のミハイロ・ペトロビッチ監督(60)が、柏レイソルに逆転勝ちで3連勝を決めた試合後、
17年7月に自らを解任し、今季も4月2日に堀孝史前監督を解任するなど、苦境と迷走が続く古巣の浦和レッズへゲキを飛ばした。

試合後の監督会見で、報道陣から「前節から、けが人が多く出て、メンバーが入れ替わった中の勝利について、
改めて語って下さい」と質問が飛んだ瞬間、ペトロビッチ監督のスイッチが入った。

ペトロビッチ監督 私が監督をしていて、いつもラッキーなのは、いい選手がいるということだ。
札幌には、非常に選手層の厚いチームがある。どのチームを率いても、指導していく中で
「札幌は、いい選手がいるよね」と言われるようになるのが、私の監督としての宿命かも知れない。
浦和の時もそうでしたし、どのチームを率いても「あなたのチームはたくさん選手がいますね」と言われるものだ。

そうして自軍をたたえた後、浦和について思いの丈を、ひたすら語った。

ペトロビッチ監督 浦和は今、個の能力のある選手を買わなきゃいけないと言われていますけど、
私がいる時は、すごい選手がたくさんいると言われたのに、今は選手がいないと…。

毎年、私が浦和にいた時は上位争いをして、アジア・チャンピオンズリーグもほぼ毎年出ていた。
すばらしい選手層で、個の能力のある選手がいると言われていたけど、私がいなくなった瞬間に選手が足りない、
個の能力がある選手を買わなきゃいけないと言われる…そういうものなのでしょう。

その上で、自らの監督としての指導理念を、改めて示した。

ペトロビッチ監督 率いるチームが時間がたてばたつほど「あそこはいい選手がいる」と言われるのが、私の使命。
浦和で名前を上げた選手たちは、浦和でトップ選手と言われたが、皆いなくなりましたけども。

肝心の試合については「前半は非常に悪い出来だった。特に入りが悪く、受け過ぎたようだった。
ボールを奪ったところからプレッシャーを受け、怖がったようなところで進んだ」と入りの悪さを指摘した。

その上で「相手のキャプテンの大谷選手をフリーにさせ過ぎ、彼のところから攻撃の起点を作られ、守備で後手に回り先制されたが、すぐ追いつけたのは良かった。
後半は相手の7番(大谷)にボールを触らせない守備をしようと。

それが功を奏して、後半はボールを奪ってからの速いカウンターが効いた」と柏MF大谷秀和封じが奏功したと強調。
「得点機もいくつか作り、狙い通りにでき、我々が勝利に値するゲームだった」と胸を張った。【村上幸将】

4/14(土) 18:21配信 日刊スポーツ
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