本田望結:劇場版アニメ「リズと青い鳥」で1人2役 「びっくりした」山田尚子監督のオーダーとは?
4/14(土) 9:00配信 まんたんウェブ
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劇場版アニメ「リズと青い鳥」で声優を務める本田望結さん
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劇場版アニメ「映画 聲(こえ)の形」などの山田尚子さんが監督を務めた劇場版アニメ「リズと青い鳥」が、21日に公開される。吹奏楽がテーマのアニメ「響け!ユーフォニアム」に登場する鎧塚みぞれと傘木希美を中心とした物語。
本田望結さんは、みぞれらの演奏する曲「リズと青い鳥」と同名の童話に登場するリズと、青い髪をした不思議な少女の2役を演じた。
アフレコの際、山田監督に「2人の声を変えないでほしい」と言われ「びっくりした」と語る本田さんに、アフレコの様子や本作の見どころを聞いた。

◇1人2役を「声を変えずに演じる」難しさ アフレコで「涙があふれそうに……」

アニメは、武田綾乃さんの小説「響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章」(宝島社文庫)が原作。
北宇治高校吹奏楽部でオーボエを担当する鎧塚みぞれと、フルートを担当する傘木希美は、高校最後のコンクールを控えていた。
その自由曲として選ばれたのが「リズと青い鳥」。童話を基に作られたこの曲にあるオーボエとフルートが掛け合うソロで、2人はうまくかみ合わず……という物語だ。
アニメ「響け!ユーフォニアム」「映画 聲の形」と同じく、京都アニメーションが製作する。

みぞれと希美の2人を中心に描かれるパートと、劇中に登場する童話の世界を表現したパートがあり、本田さんは童話のパートでリズと少女を演じた。
今回声優としての出演が決まった時、本田さんはうれしさと共に「どういう感じでやるんだろうという疑問が大きかった。
声を変えたりしたほうがいいのかなと思っていた」という。ただ、実際アフレコ現場で山田監督に会った際、「そんなに2人の声を変えないでほしいと言われたんです」と振り返る。

童話「リズと青い鳥」は、両親を亡くし一人で暮らしているリズの元に、ある日、青い髪をした不思議な少女が現れる。
2人は一緒に暮らし始めるが、リズは青い髪の少女のある秘密を知ってしまう。自分にとっての幸せと、少女にとっての幸せを考えたリズは、愛ゆえに自らの手で幸せな日々を終わらせる決断をする……という展開。

高校生のみぞれと希美は、童話の物語に自分たちを重ね、さまざまな思いを巡らせる。
山田監督はそうしたストーリーを本田さんに説明した上で「2人を似たような感じに、本田さんのそのままの声で演じてほしい」と伝えたという。

そこで、本田さんは「声を変えるのではなく、リズは『おとなしいお姉さん』、少女は『感情が豊かで元気いっぱいの女の子』という性格を考えながら演じることで、それぞれの個性が出せた」と話す。
続けて、「しっかりと『こういうふうにやってください』と言われたわけではなかったので、ある意味やりやすいような、難しいような感じでした。アフレコ自体は、あっという間に終わっちゃったと思うぐらい楽しかった」と笑顔を見せた。

童話「リズと青い鳥」のラストが描かれるシーンでは、「私は演じなければいけないんですけど、本当に映像に見とれてしまって……。涙があふれそうな感じでした。だからこそ、感情を乗せて演じられた」と思いを語った。