ウクライナ戦の本田がどう効いてたか、詳しく解説してるコラムあったわ
前回コロンビア戦での失敗を繰り返さない覚悟を本田は見せていた、W杯には絶対に必要



【日本代表コラム】8年前との違い。本田圭佑が ウクライナ戦で見せた“修正力”
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180331-00010000-fballista-socc


あれから8年――CSKAモスクワ、ミラン、パチューカと3カ国を渡り歩き、多くの監督の下で戦ってきた本田。
ウクライナ戦のプレーは、本田が積み上げてきたキャリアを示すものだった。

前半開始早々の49秒。高い位置を取っていたウクライナの左SBソーボルにパスが出る。
日本は右SBの酒井高徳が外に出て対応するが、寄せが間に合わない。ソーボルはワンタッチで前方のスペースへパス。
ペナルティエリア内で受けたコノプリャンカは、ゴール前のFWへ折り返す……
しかし、このクロスは通らなかった。必死についていった本田が足を伸ばして止めたからだ。

このプレーからわかるのは本田の予測力だ。ウクライナは、SBが張り出すとサイドMFが中寄りにポジションを取る。
日本のSBとCBの間のスペースを空けて、そこをサイドMFが活用する狙いがあった。

ソーボルへパスが出た瞬間、本田は自分がスライドして寄せに行こうとしている。
だが、酒井が寄せに行こうとしたのを見て、すぐさまコノプリャカのマークに切り替える。
ちょっとでもマークの交換が遅れていたら、失点していてもおかしくなかった。

この試合のボール保持率は日本43%、ウクライナ57%。高い位置からプレスをかける時間もあったが、
必然的に自陣に押し込まれてボールを回される時間が長くなる。そんな試合展開だったからこそ見えてきたことがある。

本田の修正力だ。

19分のシーンがわかりやすい。ウクライナの左CB、ラキツキからタッチライン沿いに張り出した左SBのソーボルに速いパスが出た。
立ち上がりと同じくパスが通れば一気にピンチになる場面だったが、本田はパスを通させなかった。

背番号4は、ウクライナの攻撃パターンに合わせて立ち位置をわずかに変えている。
あえてパスコースを空けておき、ボールが出た瞬間にスッと割って入ってインターセプトした。
パスを出した選手からすれば「罠にはめられた」と感じただろう。

本田には、運動量が少ない、足が遅いといったネガティブな評価もつきまとう。
ただし、相手のプレーを読み取り、細かくポジションを修正し、ボールを誘導して奪う力は、そうした欠点を十分に補っている。

もちろん、本人はゴールやアシストなど目に見える結果が欲しかったはず。 
2010年の本田であれば、チームが押し込まれている中でも、前に残って単独でもゴールを狙っていたと思う。
だが、2018年の本田は、守備に回る時間が長くなる中で、攻撃面のアピールに走らなかった。