4/11(水) 8:01配信
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弟や妹の方がスポーツで大成する?テニス界での兄弟姉妹成功例を検証。

 「ズベレフが勝った!」

 私も含めて、多くのテニスファンがそのように言ってしまいがちだが、これではある1人の選手を忘れてしまっていることになる。


 次世代の王者と称される世界ランキング4位、アレキサンダー・ズベレフ(ドイツ)には10歳年上の兄、ミーシャ・ズベレフ(ドイツ)がいる。弟サーシャ(アレキサンダーの愛称)の陰に隠れがちだが、ミーシャも最高ランキング25位で、弟と同時にグランドスラムのシード選手になったこともある。ズベレフのように、兄弟姉妹でトップランカーのテニス選手になる例は少なくない。

 兄弟姉妹のテニスプレーヤーと言えばまずはこの2人、ウィリアムズ姉妹(アメリカ)だ。

 言わずと知れた姉ビーナス、妹セリーナの2人で、女子テニス界にパワーテニスの概念を持ち込み、数々の偉業を成し遂げてきた。

 グランドスラム通算シングルス計30勝、ダブルスでは姉妹ペアで計14勝という異次元の成績を叩き出していて、姉妹での決勝対決が9回もあり、妹セリーナから見て7勝2敗となっている。

 一度到達するだけでも難しいグランドスラムの決勝で同じ選手が9回も対戦することは姉妹でなくてもほとんどない。

 ちなみにビヨン・ボルグとジョン・マッケンローの決勝対決が4回、ピート・サンプラスとアンドレ・アガシの決勝対決が5回だから、9回がいかに多いかが分かる。

史上最強のダブルスは双子の兄弟。

 そして男子ダブルス界には史上最強のペアとして双子のブライアン兄弟(アメリカ)が君臨している。

 グランドスラム優勝は同一ペアとして最多の16勝、ツアー優勝は唯一の100勝越えとなる115勝(同一ペアでの成績)。先日のマイアミ・オープンでも優勝し、いまだその実力は衰えていない。

 この2人の特徴は双子ならではの以心伝心のコンビネーションもそうだが、兄のマイクが右、弟ボブが左と利き腕が逆になっていること。従来ダブルスは右利きと左利きが組むと有利とされ、ラリー中にこれを生かして2人の位置を入れ替えることもある。まさに天に愛されたダブルスペアと言えるだろう。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180411-00830461-number-spo
2017年の東レ・パンパシフィックOPで、ダブルスとしてプレーした大坂なおみとその姉の大坂まり。 photograph by Motoo Naka/AFLO
https://amd.c.yimg.jp/amd/20180411-00830461-number-000-1-view.jpg