4年前、マラソンのレース中に体調を崩して休んでいた際に岸壁から海中転落したことが原因で、
昨秋に死亡したのは主催者が警護を怠ったためなどとして、女性=当時(24)=の遺族が
焼津市と市体育協会を相手取り、約1億円の損害賠償を求める訴訟を静岡地裁に起こしたことが5日、
関係者への取材で分かった。
 
訴状によると、5キロコースに参加した女性は途中棄権し、スタートから約1時間後には嘔吐(おうと)した。
女性はマラソンコース脇の駐車場に移動し、市内の海岸で休憩していた際、海に転落。
溺れているところを周囲の人に発見され助けられたが、すでに心肺停止状態だった。
その後も意識が回復せず、昨年10月に死亡したという。
 
訴状では「周辺には警備員が配置されていながら、保護すべき注意義務を怠った。
医師による応急体制が機能していなかった」などと指摘している。
 
主催者側は「弁護士に相談しているので、コメントは差し控える」などと述べた。

静岡新聞 アットS
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