低迷ハリル日本、元イングランド代表が問題点を指摘 「日本人は礼儀正しいから…」
4/3(火) 20:01配信
THE ANSWER

現在札幌で活躍する元イングランド代表FWジェイ・ボスロイド【写真:Getty Images】
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現在札幌でプレーする、元イングランド代表FWジェイがサッカーにおける日本の問題点を指摘

サッカーロシアW杯まであと2か月と少しに迫った。日本代表は3月に行われた親善試合2試合で1敗1分け。
得点力不足、守備での課題などは改善されないまま本番に臨むことになりそうだ。
日本でプレーする元イングランド代表FWが、イングランドと日本の文化の違いに言及。
日本人の“礼儀正しさ”こそがサッカーでは弱点になると指摘している。開催地ロシアメディアが報じている。

親善試合で結果を出せず、不安を抱えたままロシアへ向かうことになるハリルジャパン。
ロシア放送局「RT」は現在札幌で活躍する元イングランド代表FWジェイ・ボスロイドを取材し、日本サッカーの問題点をあぶりだしている。

「『日本人に転倒させられた時、彼らは謝罪し手を差し伸べてくれる』元イングランド代表ジェイ・ボスロイド」

同局は、こう見出しをつけて特集している。記事では「2015年から日本でプレーしているジェイは、尊重を重んじる国の文化がピッチにも反映していると言及した。
これは、欧州からやってきた選手たちをよく驚かせることだ」と伝え、日本人の美徳である相手への尊重、
礼儀正しさが試合中のピッチにも持ち込まれることに驚く外国人選手が多いという。

イングランドで12シーズン。イタリアやタイでもプレーしてきた35歳のジェイにとっても、日本での体験は驚きの連続だったようだ。こうコメントしている。

「私が初めて来日した時、“さん”は“ミスター”という意味であると教えてくれた。
それがピッチの時でさえ、日本人選手が僕を転倒させたり蹴ってしまったりした際に
『ジェイさん、ごめんなさい』『すみません、ごめんなさい』そう言って彼らは僕に手を差し伸べて起き上がらせてくれる」
サッカーは日本では“試合”、欧州では“戦争”、この認識の違いが国際大会では問題点に

ピッチ上ですら、日本人は礼儀正しさを失わないのだ。そしてこう続けている。

「思うに、日本はサッカーを“試合”として認識しているんだろう。欧州やイングランドでは、サッカーは“生きるか死ぬか”だからね。
勝ち点を奪うためにはどんなことだってしなければならないんだ。もし仲の良い友達と対戦することになっても、一切口を利くことはない。
選手を蹴っても、ピッチに倒れたままその場を去る。相手を蹴落とし優位に立つことを試み続けるんだ」

日本人にとってサッカーはあくまで試合。ジェイが語るように、欧州のような生死をかけた“戦争”ではないのだ。
サッカーに限ったことではないが、日本人は対戦相手をリスペクトし過ぎる面がある。
記事では、その心の持ちようが国同士の対戦においては問題点ともなりえると指摘している。

「厳密に言えば、日本人はとても良いプレイヤーだ。しかし、日本代表における弱点となっているのは、メンタリティーだ。
彼らはサッカーを試合だと捉えている。無礼に思われるかもしれないが、日本はタイやイランのようなチームと戦っているわけだから、
毎大会で自分たちこそ上に立つ立場だということを自負して示していかなければならない。
僕は、2002年に韓国がW杯で成し遂げたことを日本にやってほしいんだ。彼らでも、ベスト4まで行けたんだから」

磐田、札幌と今季で日本でのプレーは4シーズン目。日本への愛着も生まれたジェイは、ハリルジャパンにも熱視線を送っている。
日韓共催だった2002年大会で4強まで進んだ韓国の再現を期待しているが、そのためにはアジアの盟主としての立場を強く意識することが大事だと力説。
前評判を裏切る、ロシアでの旋風にエールを送っていた。

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