今季のノルディックスキー複合W杯で初の個人総合優勝を果たした渡部暁斗(29=北野建設)が27日、成田空港に帰国した。

 渡部は2度の左肋骨骨折を経験しながら、平昌五輪のノルディックスキー複合個人ノーマルヒルでは銀メダルを獲得。以降も世界各地のW杯を転戦し「五輪は遠い昔のこと。体力的にも精神的にも疲れたが、今は解放された」と安堵の表情を見せた。

 王者・渡部は大きなクリスタルのトロフィーを携え凱旋。「ものすごく重い。これが世界一強い証明でもある」と笑みを浮かべた。

 また国際スキー連盟からは今季のノルディック複合最優秀選手賞に選出された。「すべての選手やスタッフに認めてもらえる賞をもらった。大きな成長はなかったが大きく崩れもせず、着実に一歩を積み重ねてきた。結果が出続けて一番充実したシーズンだった」と今季を総括した。

 次なる目標として、世界選手権の制覇と、4年後の北京五輪での金メダルを見据え、渡部は「3つのタイトルを全部揃えないといけない」とさらなる活躍を誓った。

2018年03月27日 12時13分
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