百戦錬磨の主将が強調したのは「今できることをやらないといけない」

 日本代表の主将・長谷部誠が26日のトレーニング後に、日本代表の現状について口を開いた。
 
 引き分けに終わった23日のマリ戦の試合内容から、日本代表への批判的な声が寄せられている。27日のウクライナ戦の結果次第では、大会直前に課題を修正して16強入りを果たした2010年の南アフリカ大会のように、土壇場で軌道修正を施す必要がある、との意見も多い。
 
 しかし、長谷部は「2010年も良くなくて、直前に変わっていったけど、それは最終手段」と語り、マリ戦で露呈した課題と向き合う作業が何よりも重要であると述べた。
 
「実際にマリ戦を戦った僕個人の感想として、自分たちのクオリティを大前提にしたうえで、明らかに改善しないといけない部分があると感じた。そのクオリティを補えるだけの戦術や戦い方を見せられてたかというと、それもできていなかったので」
 
 とりわけ、長谷部が仮想ポーランドとなるウクライナ戦で改善すべき点に挙げたのは、プレー精度の向上だ。
 
「マリ戦がまったく悪かったと思っていない。良いところはあるし、そこは続けたい」としたうえで、日本の大黒柱は「ウクライナは個でもチームでもレベルが高いなと思うので、良いチームだなと感じている。こういう相手に対して、戦術はもちろんだけど、個々でミスを減らさないといけない。明らかにマリ戦は多かったので、やらないといけないことが沢山ある」と話した。
 
 戦術云々よりも、まずは個人が安易なミスを減らし、戦う姿勢を示すことが大前提。「今できることをやらないといけない」という言葉で締めた日本のキャプテンは、ウクライナ戦でその姿勢を見せてくれるだろう。

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