http://www.sanspo.com/sports/news/20180325/sum18032520470020-n1.html

 日本相撲協会の八角理事長(54)=元横綱北勝海、北海道出身=の再選が確実となっていることが25日、協会関係者の話で分かった。新理事長は26日の評議員会の選任で就任する親方10人の新理事による理事会で互選する。対立候補は他におらず、無投票の見込み。

 2月の理事候補選挙では、八角理事長に反発姿勢を示していた貴乃花親方(元横綱)が落選。貴乃花一門から理事候補となった阿武松親方(元関脇益荒雄)は理事長選へ出馬の意思がない。

 角界は昨秋から元横綱日馬富士の傷害事件など不祥事続発で揺れているが、協会幹部は「八角体制で再発防止に取り組んでいく」と明言した。

 八角理事長は北の湖前理事長が在職中に死去後の2015年12月に就任。16年3月に再選され、実質的な1期目を率いている。暴行問題など不祥事の再発防止に向け、研修会開催や外部有識者による再発防止検討委員会を設置。一方で昨年は21年ぶりに年6場所全90日間が満員御礼となるなど、堅実な運営で大相撲人気を継続させている。