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◆ロケ番組ならではの苦労 天候に泣かされることも…

 ――ロケ番組ならではの苦労もあったのではないでしょうか?

 中村氏「最初の頃はよく天候に泣かされました。この番組は天気が大事な番組なんです。100回目のロケは『なぜ宮崎は“南国リゾート”になった?』というテーマなのですが、雨が降って傘をささないといけなくなったらどうしようかなとヒヤヒヤしていました」

 垣東氏「『♯50富士の樹海』(16年10月15日放送)など、天候が良くないとロケが成り立たない回もあるんです。あと『♯5鎌倉』(15年5月9日放送)は、春先なのに雨が土砂降りでものすごく寒かったんですよ。ロケが4月上旬だったので花見のお客さんで混雑していたらどうしようと思っていたら、土砂降りの大雨でほとんど人がいなかったこともありました」

 石原氏「『♯1長崎』(15年4月11日放送)も寒い季節だったから暖かい九州を選んだのに小雪が降ったり、『♯33那覇』(16年3月5日放送)で沖縄に行ったときも観測史上何十年ぶりの雪が降ったんですよね」

 中村氏「『♯43会津』(16年7月2日放送)と『♯44会津磐梯山』(同7月16日放送)の時は、天候の影響でロケの順番を入れ替えたりしましたね。やはり、雨が降ると山に登れないので。そういったこともあってロケの1週間前からずっと天気予報をチェックしています」

 垣東氏「天候でロケが変更になったことはありますけど、タモリさんの体調不良などで中止になったりしたことは一度もないですね」

 石原氏「本当にお元気ですよ。山道もサクサクと登っていきますし」

◆今後は47都道府県制覇へ 独自の視点で謎解き明かす

 ――100回目以降の展望や、視聴者へのメッセージをお願いします。

 中村氏「まずは“全県制覇”ですね。まだ行けていない県もありますし、そういったところから来てほしいというお話もあります。我々にとっては100回のうちの1回かもしれないけど、地元の人にとっては特別な1回だと思うので、毎回“特番”をつくるような気持ちで取り組んでいきたいです」

 垣東氏「いろいろな場所に行って、この番組ならではの視点で、地元の人も知らない町の秘密を解き明かしていきたいです」

 石原氏「タモリさんが『日本の地形や地質は面白い』と常々おっしゃっていますが、本当に訪れる先で必ず面白いことを発見できるんです。我々も手応えを感じているので、これからも楽しみにしていただけるとうれしいです」