1994年から1998年まで、ホンダのエースとして5年連続でロードレース世界選手権500ccクラスの王者に輝いたオーストラリア人ライダー、マイケル“ミック”・ドゥーハンの息子、ジャック・ドゥーハンが、三カ国のFIA-F4で四輪デビューを飾ることになった。
現在15歳のジャックは、オーストラリアや国際選手権のレーシングカートで活躍。
父が歩んだ二輪のキャリアではなく、四輪へのステップアップを目指し、今季からプレマ・セオドールレーシングに加入。
イタリアのFIA-F4、そしてドイツのADAC F4、さらに他チームからはイギリスのFIA-F4に参戦するなど、キャリアをヨーロッパで重ねていくことになった。
すでにレッドブルジュニアドライバーの一員にも決まったジャックだが、「レッドブルジュニアとして、プレマ・セオドールレーシングからふたつの選手権に参加できることをうれしく思うよ」と語っている。
「これだけの結果を残し、多くの人からリスペクトされているプレマ・セオドールレーシングで走ることは、僕が2017年にカートでヨーロッパに来たときからの目標であり、それがここで叶うことになった。
僕は8歳からカートの経験を積んで来て、必要な基礎は身につけてきていると思っている」
「今は自身のモータースポーツのキャリアを次のステージへと上げるタイミングだと思い、今回の選択をしたんだ」
今までのプレマ・セオドールの若手育成方針からみると、まずイタリアF4で経験を積ませた後にドイツのF4へ挑戦させていることから、ジャックも同じように数ラウンドをイタリアF4に参戦した後にドイツで活動する可能性が考えられる。
ジャックは今季、ひと足先にシリーズ参戦を発表した元F1ドライバーのエマーソン・フィッティパルディの孫で、同じく15歳でフェラーリアカデミードライバーのエンツォがチームメイトとなる。
2018年のADAC F4には、他にラルフ・シューマッハーの長男ダービッドが参戦を表明しており、ジャックの登場で大物レーシングドライバー&ライダーの二世&三世がさらに増えることになる。
また、その父親や祖父が応援にサーキットへ駆けつける可能性もあり、レジェンドの来場がドイツのファンにとっても切望されるところだろう。
ドイツのADAC F4は4月13〜15日にオッシャースレーベンで、イタリアF4は4月20〜22日にアドリアで開幕戦を迎える。
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