フィギュアスケート男子の無良崇人(27)が16日、都内で行われた「浅田真央サンクスツアー」の開催発表記者会見に出席。この日をもって、現役を引退することを表明した。

同ツアーに参加するにあたり、第一線から退くことを正式に決断。印象に残っている大会について「僕のなかでは札幌でやった全日本選手権で3番になり、高橋大輔さんと表彰台に立てのは思い出。また最後の全日本、シーズン序盤から調子よくなかったが、自分の中で最後にいい締めくくりができた」と振り返った。

 無良は平昌五輪の代表を決めた17年の全日本フィギュアスケート選手権で3位。惜しくも代表を逃し、補欠となった。万が一に備えて練習は継続していたというが、不調のシーズンで最後にベストの滑りをしたことで充実感もあったという。「僕の中では(羽生)結弦がショートを滑り終わった時点で自分の役目が終わったと思った。最後の一歩で悔しい思いをしたのは事実だが、先輩後輩に続けてやってこられた。感謝しています」と語った。

 隣に座っていた浅田真央さんは「海外の試合に、同期でやってきた。励まし合う仲だった。最後のシーズンは私が先に引退したが、最後まで無良君を応援していた。あらためてお疲れ様といいたい」とねぎらい、花束を手渡した。

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