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2018年3月14日 15:25

北海道発の演劇ユニットTEAM NACSの森崎博之、安田顕、戸次重幸、大泉洋、音尾琢真が3月14日、第16回公演「PARAMUSHIR〜信じ続けた士魂の旗を掲げて」の東京公演初日に、TBS赤坂ACTシアターで報道陣の取材に応じた。

本作は、終戦直後の北海道「幌筵島」にソ連軍が侵攻してきたという知られざる史実が題材。原案・演出を手がけたリーダーの森崎は、タイトルの読み方を発表していない理由について、「北海道に住んでいてもこの島の名前を知らない。お客さんにも知らないまま劇場に来てもらいたい」という、演出の一環であることを説明した。

全56公演中34公演を終え、最終地・東京公演を夜に控えた5人は劇中衣装の軍服で登場。戸次が「これまでやってきた34ステージの結果を、東京公演の1発目から出したいと思います」と意気込めば、末っ子的存在の音尾は「地方公演中、各地でおいしいものを食べて、4人に内緒でお腹を壊したこともありまして」と福岡公演中に体調不良に陥っていたことを告白。すかさず大泉に「ホルモン焼きを食べましたとか、自慢げに言ってたじゃない」と指摘され、一気に場を和ませた。

12年の「WARRIOR〜唄い続ける侍ロマン」以来となる演出を務めた森崎に対し、大泉は「森崎でなければ得られない満足感があると思う。NAOTOさんが作ってくれた曲とのコンビネーションもすばらしくて、最後の壮大な感動を呼ぶ盛り上がりは森崎じゃなきゃ出せない」と称賛。一方、安田が人気脚本家の林民夫が手がけた脚本について語り始めると、関係者の大きなくしゃみが聞こえてくるというハプニングが。「花粉の季節ですから」と脱線しつつも、「重厚なテーマで、ひとつひとつの言葉にも自分たちがとりくんでいくうえでやりがいがある」と脚本の魅力をアピールした。

舞台が北海道のため北海道弁なのかと問われると、森崎が「特に意識していなんですけどね。そだねー」。すると大泉と安田が、「思いっきり流行りにのりましたね。おじさんが演出しながら、そだねー、そだねーって言わないの」(大泉)、「あの人たちが言うからかわいいのであって」(安田)と猛ツッコミ。本番前の緊張感を漂わせながらも、いつもながらの笑いを誘うやりとりを繰り広げた。

TEAM NACS第16回公演「PARAMUSHIR〜信じ続けた士魂の旗を掲げて」東京公演は3月14日〜4月1日にTBS赤坂ACTシアターで開催。4月1日の千秋楽は、全国の映画館でライブビューイングも実施される。

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