いつの間にか刑務所から出てきたのかよ伊調の親戚

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芸能人を怯えさせた“歩く録音男” 2014年04月14日
【芸能人を怯えさせた“歩く録音男”の正体と闇(1)】ついに捕まった――。
警視庁は10日までに、元芸能プロダクション代表の下谷地(しもやち)卓也容
疑者(39)を恐喝の疑いで逮捕した。事務所に所属していた女性タレント・
西條瑠美からプロモーション代と称して100万円を脅し取った疑いが持たれて
いる。下谷地容疑者は業界では有名で、これまでにも様々な形で怪しい件に顔
を出しており、“被害”にあった有名芸能人&スポーツ選手も多いという。本
紙はその恐るべき手口もキャッチ。緊急連載で実態を明かす。

 逮捕容疑は2012年4月、横浜市西区のパシフィコ横浜で、当時事務所に
在籍していた西條に対し「金を出さないなら、この業界で生きていけないよう
にしてやる!!」などと言って、100万円を脅し取った疑い。西條が警視庁
に相談し、逮捕に至った。警視庁によると下谷地容疑者は「恐喝した覚えはな
い」と容疑を否認している。

 180センチの長身、ガッチリとした体格の下谷地容疑者は元格闘家とのこ
とだが、世間的には無名の存在。普段はおだやかな話し方で相手に気を許させ
ておきながら、会話は常にこっそりレコーダーに録音しているような男で、業
界では有名人だった。

 事情通の証言。

「とにかくレコーダーを2台常備していて、親しい人、初対面の人など関係なく
片っ端から会話を録音していました。相手から『録音してるでしょう? 止めて
くださいよ』と言われると、下谷地(容疑者)は『わかったよ』と言って内ポケ
ットに隠していたレコーダーを取り出して録音を止めるんです。ところが実はも
う1台を隠し持っている。それを編集して自分に都合のいいように使っていまし
たよ」

 会話を録音する行為は下谷地容疑者にとって、日課のようなものだったという。
いったい何者なのか?

「(下谷地容疑者は)五輪金メダリストの親戚と聞いている」(テレビ関係者)
という話もあるが、それ以上に「大手芸能事務所幹部にかわいがられているこ
とをかさに着て、様々な怪しい案件に姿をちらつかせていました。中でも相手
の弱みを握り、恐喝することで有名でした」と芸能関係者。業界中で要注意人
物として非常に警戒されていたのだ。

下谷地容疑者の名前が業界中に知れ渡ったキッカケは、12年6月に起きた
“ブラザー・コーン恐喝事件”だろう。コーンが元マネジャーを脅したとし
て暴力行為法違反で略式起訴、罰金20万円の略式命令を受けた事件だが、
当初から「これは単純な事件ではない!」という情報が業界を駆け巡っていた。

 この事件の表の主役がコーンならば、裏の主役が下谷地容疑者だったとい
うのだ。

「元マネジャーのバックに付き、操っていたのが下谷地容疑者です。コーン
が酔っ払って暴言を吐いたことを受け、直接表に出てこなかったが、カネを
脅し取ろうとしていたのです」(前同)

 結局、元マネジャーと下谷地容疑者はコーンサイドから金を取れなかった
こともあり、仲間割れ…。「翌年には元マネジャーとその仲間が暴力行為法
違反容疑で逮捕されました。この時は下谷地容疑者が脅された被害者という
ことでしたが、そもそも下谷地容疑者が元マネジャーを徹底的に追い込んで
いたと聞いています」と前出関係者。
下谷地容疑者の名前が出てくるのは、コーンの件だけではない。それこそ
芸能界、スポーツ界の大物らの名前が次々と浮かび上がってくる。