俳優の菅田将暉が、芸術各分野において優れた業績を挙げた人物に贈られる『平成29年度(第68回)芸術選奨文部科学大臣賞』の映画部門で新人賞を受賞し、13日に都内で行われた贈呈式に出席した。
国家から表彰を受けるのは初めてだという菅田は「すごく不慣れな空間で、国旗と金屏風を前に重い賞をいただくとは思ってなかったので、芸術ってスゴいなと思いました」と喜びをかみしめた。

舞踊、文学、美術、評論といった、普段のフィールドとは違った受賞者たちと同席したことについて「みなさん、それぞれの分野の達人といったオーラを放っていらっしゃったので、僕も負けじと背筋とピンと伸ばしていました」とにっこり。
髪型もきっちりと整えて式に臨んだといい「きょうは、なるだけ誠意を見せるように清潔感を出そうと思って、このような髪型にしました。こういった場でワサっとした髪型をしていたら、いけないかなと思いまして」と明かした。

『あゝ荒野』などの演技が評価されての受賞に「役じゃないとボクシングもやらなかったと思いますし、腹筋も割れていなかったと思います」と茶目っ気たっぷりに役作りをアピール。
今後、挑戦してみたい役を聞かれると「教師志望でもあったので、やんちゃな中学校の新任教師とかやってみたいですね。僕の高校の時の友人がちょうど教師をやっていて、この間会ったら、すっかり教師の顔になっていたんです。

独特の温かみやオーラみたいなのを兼ね備えていて、カッコイイなと思ったので、やってみたいです」と言葉に力を込めた。

今月2日に行われた『第41回日本アカデミー賞』で、最優秀主演男優賞を受賞するなど、人気・実力ともに申し分ない状態だが
「この式の前に免許の更新に行ったんですけど、久々に公共施設に素顔で行ったら、やっぱりバレるもんだなと思いました。普通に講習を受けていて、先生に『君、帽子を取りなさい』って言われて取ったら、
周りが『おっ』ってなっていて、みなさん知ってくれているんだなと感じました」と告白。「せっかくの講習の邪魔をしたら申し訳ないなと思っていたんですけど、教官の先生は僕のことを知らなかったので、頑張ろうと思いました」と笑わせていた。

各部門の新人賞は以下の通り。

■平成29年度(第68回)芸術選奨 新人賞の受賞者一覧
【演劇】
詩森ろば(劇作家・演出家)/「アンネの日」ほかの成果

【映画】
菅田将暉(俳優)/「あゝ荒野」ほかの演技

【音楽】
杉山洋一(指揮者、作曲家)/「第27回芥川作曲賞選考演奏会」ほかの成果

【舞踊】
福岡雄大(バレエダンサー)/「コッペリア」ほかの成果

【文学】
上田岳弘(小説家)/「塔と重力」の成果

【美術】
岩崎貴宏(アーティスト)/「逆さにすれば、森」展の成果

【放送】
加藤拓(ドラマディレクター)/「眩〜北斎の娘〜」の成果

【大衆芸能】
桃月庵白酒(落語家)/「桃月庵白酒25周年記念落語会的な」ほかの成果

【芸術振興】
久保田翠(NPO法人クリエイティブサポートレッツ代表理事)/「表現未満、実験室」ほかの成果

【評論等】
村上克尚(日本学術振興会特別研究員)/「動物の声、他社の声 日本戦後文学の倫理」の成果

【メディア芸術】
和田永(アーティスト)/「エレクトロニコス・ファンタスティコス!」の成果

オリコン 2018年3月13日 18時41分 (2018年3月13日 22時10分 更新)
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