ここで評判(笑)と言ってるヤツは、菅田叩きたくて林遣都を使ってるだけで両方とも見てないんだよ
原作とドラマ版と映画版の差は芝居の差ではないからな
火花はドラマ原作に忠実、映画版は監督の板尾の私情が入ってキャラ設定も内容も異なる

ドラマは冷静に徳永の目を通して神谷という人物像を浮かびあがらせる内容で
林遣都はストーリーテラーで、関西漫師を俯瞰で見てきた又吉と同じ立ち位置
基本的にどのキャラにも肩入れせずに描いた漫才師のドラマである

一方、映画版は空気の読めない熱くてガツガツ一辺倒の若手芸人の徳永物語で
神谷は別物として存在して、漫才はあくまで道具の一つでメインは頑張ってる芸人の人生論

同じシーンでも原作やドラマ版は仲間の輪を抜け出して途中で帰るなど我が道を行く林遣都に対し
菅田演じる徳永は芸人の輪の中心に入ろうとしゃしゃり出て空回りしてウザさが際立つ
板尾が売れない劇場芸人を沢山紹介したい応援してくれとエンドロールで芸人の名前が
クレジットで山ほど流れて、要するに芸人の内輪向けの自己満が溢れた芸人宣伝の映画

ラストもドラマや小説は今後の二人の関係に含みを持たせて続くロマンがあるけど
映画版は神谷と徳永が完全決別して終わる
原作やドラマでは余白のある読み手に委ねた箇所にまで映画版では煩く台詞を詰め込んでるし
終始熱く怒鳴ったり泣いたりする芸人の熱い芸人映画と、漫才師というものを
静かに客観性をもって描いてラストに向けて盛り上げていくドラマでは
台本の人物設定が別物なだけで、どちらの徳永もブレない芝居をしている
ただ芸人の内輪ノリの感動者がに興味無い人には映画版は白けると思う