>>111の続き

===============資料=============

ミッドウェー海戦で日本の主力機動部隊を全滅させ、
戦後の日本占領にもかかわっていたレイモンド・スプルーアンス提督は、
平和になってから異質の問題に直面した。それは日本に上陸したアメリカ人の水兵や海兵隊員が強姦事件を起こしたり、
泥酔騒ぎを起こしたりする者や、花柳病患者になる者が激増したのである。それで医師の勧告を容れて、
兵士のための下半身問題処理所を作らせた。
その結果は上々で、花柳病にかかる率や泥酔者や強姦事件の数も最小限まで下がり、将兵共に満足した。

 これはそれまでのアメリカ軍が、占領地における兵士の行動に対する対策を持っていなかったことを示している。
日本軍は日清戦争以来の体験でそれに対する“良心的”な対策を持っていた。
アメリカ軍は慌てて被占領地である日本の女性をリクルートしたのであったが、
日本軍は被占領地の女性を使わずに、自国の紹介業者(江戸言葉では女衒=ぜげん)に自国の女性をリクルートさせ、
営業させたのである。アメリカ軍が日本軍ほど“良心的”であり、かつ“思慮深かった”ならば、
サンフランシスコあたりのピンプ専門の業者に、
アメリカの女性をリクルートさせて横須賀あたりで営業させる準備をしておくべきだった。

《漢語の「換骨奪胎」に近い言葉》

 日本軍の“良心的”な配慮の下に働いた占領地の売春婦は「従軍慰安婦」と別の日本語に翻訳され、
更に「性の奴隷(セックス・スレイブ)」と英語にも翻訳されて日本人悪人説を
世界に普及させるのに大きな貢献をしている。
2002/12/16 (産経新聞朝刊) 正論 
翻案表現の良否見分ける眼  渡部 昇一
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