「途切れのない面白いサッカーをしている」

 開幕3試合を終えてそうJリーグの印象を口にしたのは、名古屋グランパスの新守護神、ランゲラックだ。

 193cmの恵まれた身長と長い手足を生かしてゴールマウスを死守するランゲラックは、今季スペインのレバンテから加入。過去にはブンデスリーガでもプレーした経験もあり、まさに世界のトップレベルを知る百戦錬磨の守護神。そのランゲラックが、実際にJリーグを戦ってみて抱いた印象を語った。

 「いつもアクションが多くて走ってばっかりですね。Jリーグは速いし、選手も技術力が高いという印象」

 ある意味衝撃を受けているのかもしれない。はたまた想定内の印象だったのかもしれない。端正なマスクのオーストラリア人GKは確実にJリーグの魅力に引き込まれていた。

 「終わりがないというか、攻めて守っての繰り返しで、この試合にしても0−0でも面白いゲームだった」

 それでもランゲラックはプレーする国が変わっても、GKとしての役割は何ら変わらないと説明する。

 「ヨーロッパであっても日本であっても、しっかりゴールを守ることが仕事。5メートルでも10メートルであっても飛んでくるシュートはシュート。そういう意味ではチャンピオンズリーグやブンデスリーガにも出てますけど、日本に来てなにか変わることはない」

類まれなGKセンスを披露しているランゲラックだが、そのセンスは足元の精度にまで及ぶ。1つのロングキックから、前線のFWジョーへつなぐ場面も名古屋にとっては一つの武器となり得る。

 「ジョーは高いし、体も大きいので収まる確率も高い。そういう部分では彼の存在はチームの助けになっているし、私も安心してボールを出すことができています」

 しかし、湘南戦はそのジョーら前線が不発。アウェイできっちりとゼロに抑えきったが、スコアレスドローで開幕連勝が2でストップした。

 「シーズン長いのでこういうゲームはある。チームでしっかり守備をして守ったということは評価できることだと思う」

 連勝は途絶えたものの、リーグでは未だ負けなし。ランゲラックの好守もあり、リーグ2試合連続無失点という結果も名古屋にとっては評価されるべき点なのかもしれない。(Goal.com)

http://www.sanspo.com/soccer/news/20180311/jle18031121170021-n2.html