>>356
西野:世間はどういう状況かって言うと、「キンコン西野、最近見ないよね」みたいな。
   「なんかオワコンじゃね?」「あいつ終わったんじゃね?」みたいな。
   で、俺オワコンじゃないんですよ! 自分で言うの恥ずかしいけど。
   全然…(吹き出す)全然オワコンじゃなくて、25の時、
   つまり『はねるのトびら』をやってた時よりもっと速い
   スピードで走ってるのに。

西野:僕、多分クラウドファンディング使わせたら
   日本で一番上手いと思うんですけど。

[32:50]
西野:(田村)淳さん、全然クラウドファンディングで負けてるわけじゃないですか。
   じゃあ淳さんは信用ないのか、テレビタレントって信用ないのかって話に
   なってきますよね。……ないんですよ! テレビタレントって信用ない。

西野:タレントって好感度を求めなきゃいけないからさ、
   たとえばグルメ番組でマズいもんが出たときに、
   これ食べて「美味しい」って言わなきゃいけない。
   嘘をつかなきゃいけない。嘘つく人って信用できないよね?

西野:マズいもんを「うめー」みたいな嘘をついちゃうと
   昔は調べる術がなかったんだけど、今はもう嘘かホントか
   SNSで呟かれているから、「アイツまた嘘をついた」って
   誰かが知らないところでカウントしてるってことです。

西野:この状況でテレビに出続けるとどういう弊害があるかって言うと、
   当然 出続けるから露出は増えるんです。
   露出が増えるから認知タレントにはなれる。
   つまりみんなが知ってるって認知を得ることはできるんだけど
   その裏で信用を失ってるってことです。人気を失ってるってことです。

西野:で、これ結構厳しい話になってくるんだけど、ベッキーとか、ま、
   上戸彩ちゃんとかもそうですね。絶頂期にCDとか出してるんだけど、
   3枚ぐらい立て続けにポンポンポンって出してるんですけど、
   全部売れてないんですよ。つまりファンがいないってことですね。
   みんなが知ってるんだけどファンがいないっていう状態ですね。
   で、そういう認知タレントは今ヤバいっすね。
   つまり信用がなかったらヤバい。

西野:信用を獲得するためには嘘をついちゃダメだった。
   嘘をついちゃダメってことは、嘘をつかざるを得ない状況に身を投じたらダメだ。
   嘘をつかざるを得ない状況ってなんだ? グルメ番組だ。
   つまり『えんとつ町のプペル』を作ろうと思ったら
   グルメ番組に出ちゃダメだってことです。
   ここは全部地続きで、こっからデザインしていかないと
   何千万円とか何億円というお金は作れない。