■羽生結弦選手に心ひかれる理由は「大映ドラマ感」だった

やることなすこと女性ファンに突き刺さる

 なぜ我々は羽生結弦選手にこれほどまでに心をもっていかれるのか。心のみならず、総額100万円近くかかる観戦ツアーが盛況になるくらいのマネーまでもぶっこんでしまうのか。
そもそもスーパースターとは、無意識にカメラを、観客の視線をとらえることができる人。
それは裏返せば、常に見られている意識を絶やさないということであり、
だから一般人がやったら赤面もののふるまいも、
スーパースターであればそれは絵になり感動に変わるのだと思います。
徹底してるがゆえに。羽生選手はやることなすこと面白いくらいに女性ファンの心に突き刺さる。
フィギュアファンのマスである、
女性、私のような現実と現実のせめぎ合いの中でもがいている40、50代の女の心にグサグサと。


 そこには羽生選手の「王子様」性があるのです。まるで少女漫画から飛び出してきたような、現実感の無さったらありません。リンクの感触を確かめながら、ジャージの襟元を口でくわえ、物憂げな表情でジッパーを下ろす羽生選手。
あの動画がツイッターに流れてきたとき、TLはちょっとしたパニックに陥っていました。
壁ドンより顎クイより恐ろしい、“口ジッパー”です。
「王子様」が面白おかしくキャラ化されてしまう昨今、あくまで自然に、そして臆面もなく、口ジッパーできてしまう羽生選手こそ真の王子様なのだと思います。

http://bunshun.jp/articles/-/6311